飯塚高校サッカー部/FOOTBALL CLUB IIZUKA

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2級審判員に合格。飯塚高校サッカー部3年・猪原泰志が歩む、世界への第一歩

飯塚高校サッカー部の猪原泰志が、このたび2級審判員に合格しました。

選手としてピッチに立つだけでなく、審判員として試合を支える道を選び、その目標に向かって経験を積み重ねてきた猪原。今回の合格は、本人にとって大きな節目であると同時に、飯塚高校サッカー部から、審判という立場でもサッカー界の未来を担う人材が育っていることを示す、うれしい知らせとなりました。

本記事では猪原の生の声をもとに、選手とは異なる立場からサッカーに関わる道を自ら切り拓き、2級審判員に合格するまでの歩みと、これからについてお届けします。

選手と審判、二つの立場からサッカーに向き合う

猪原が審判員として本格的に歩み始めたのは、2年生のときです。

当初は選手としてプレーを続けながら、3級審判員として活動していました。2025年9月の選手日記では、「高校卒業までに2級審判員の資格を取得する」との目標を掲げ、「ユース年代の審判員として新しいサッカー文化をつくりたい」という思いをつづっています。

その後、猪原は長く続けてきた選手としての活動に区切りをつけ、審判員の道に専念することを決断しました。

2026年2月の選手日記には、強い決意を記しています。

「今までサッカーと本気で向き合ってきたからこそ、『審判員』という道を、自分の意志で切り開くことができたのだと思っている」

選手を引退することは、本人の中で、決して簡単な決断ではなかったはず。それでも、サッカーに関わり続ける新たな道として、自ら審判員を選びました。

一試合ごとに課題を見つけ、次の試合に臨む

2級合格までの間、猪原はユース年代を中心に多くの試合の審判を担当してきました。

毎週のように試合がある中で、その日のテーマや目標を決めて臨み、試合後には自分の判定や動きを振り返る。そして、見つかった課題を次の試合で改善する。その積み重ねを大切にしてきたといいます。

また、先輩審判員やインストラクターから受けたアドバイスを素直に聞き、自分のものとして取り入れてきました。

なかでも印象に残っているのが、女子サニックス杯で主審を務めた経験です。大規模な大会で初めて主審を任され、大きな緊張を感じながら試合に臨みました。

「サニックス杯での経験は、私にとって大きく成長できた経験だったと思います」

緊張感のある舞台で責任を果たした経験が、審判員としての成長につながりました。

「選手の主観」から「審判員の客観」へ

審判員として取り組む中で、猪原が最も難しいと感じたのは、「プレーヤーとしての主観」から「審判員としての客観」へ意識を切り替えることでした。

選手としてサッカーをしてきた感覚のままプレーの流れを予測すると、自分の立つ位置によって選手の動きを妨げてしまったり、判定に必要な正しいポジションを取れなかったりすることがあったのだとか。

選手としての経験を生かしながらも、一歩引いた視点で両チームと試合全体を見る。その違いと向き合い、試合を重ねる中で、審判員としての見方や動き方を身につけてきました。

審判になり、サッカーがもっと好きになった

選手を引退し、審判員に専念するようになってから、自分自身にも大きな変化があったと猪原は話します。

「サッカーというスポーツが、もっと好きになりました」

選手時代は、試合に勝つことや自分自身のプレーに集中していたのに対し、審判員になってからは、両チームの戦術やベンチの意図、試合全体の流れまで、サッカーを俯瞰して見られるようになったといいます。

また、試合中には、感情が高ぶった選手や指導者と対話しなければならない場面もあります。そうしたときにも感情に流されず、冷静に言葉を交わす経験を重ねたことで、精神面やコミュニケーションの面でも成長を感じたと振り返ります。

選手とは異なる立場から試合に関わることで、サッカーの奥深さや魅力を、これまで以上に感じられるようになったといいます。

目指すのは、W杯決勝の主審

猪原は、今回の2級合格を「一つの通過点」と捉えています。

「これからも、支えてくれている方々への感謝の気持ちを忘れずに多くの試合に関わり、選手や指導者から信頼される、魅力のある審判員になっていきます」

将来の目標は、W杯決勝で主審を務めることです。

高校年代で2級審判員に合格した今、世界の舞台を目指す挑戦は、まだ始まったばかりです。一試合一試合を大切にしながら、さらに経験を積み重ねていきます。

サッカーに関わる、多様な道を切り拓く

飯塚高校サッカー部が掲げる理念は、「新たなサッカー文化の創造で、地域を幸せに」です。

サッカーに関わる道は、選手だけではありません。試合を公平かつ安全に進め、選手たちが力を発揮できる環境をつくる審判員も、サッカーに欠かすことのできない存在です。

猪原が自ら選び、切り拓いてきた道は、サッカーへの関わり方にはさまざまな可能性があることを示してくれました。

飯塚高校サッカー部は、選手としての成長はもちろん、それぞれが自分の強みや目標を見つけ、サッカー界の未来を多様な立場から担っていくことも大切にしています。

世界を目指す猪原泰志の挑戦を、これからも応援よろしくお願いいたします。

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