飯塚高校サッカー部/FOOTBALL CLUB IIZUKA

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特別座談会:「見た目が変わると、心も行動も変わっていく」吉田善×高野真音×杉山駿起×マンダム 執行役員 香川亥一郎

飯塚高校サッカー部では、多くのスポンサー様からご支援をいただいており、選手とスポンサー様との交流を深めることを目的に、両者による対談や座談会を順次実施していくこととなりました。

今回はスポンサーの1社である「株式会社マンダム」から執行役員 香川亥一郎さんをお招きしました。

サッカー部を代表して登場したのは、キャプテンの吉田善(3年)、高野真音(2年)、杉山駿起(1年)の3人です。

マンダムは、スキンケアやヘアスタイリング製品を展開する化粧品メーカーで、「ギャツビー」や「ルシード」をはじめとする人気ブランドを数多く抱えています。ドラッグストアでもおなじみで、購入・利用経験のある方も多いのではないでしょうか。

同社は、学校生活における「部活ヘア」に着目し、高校生を中心とした学生たちが自己表現と部活動の両立を楽しめるよう、髪型ルールを一緒に考える「どう思う?部活ヘア」プロジェクトを展開しています。

試合や発表会の前に髪型を整えることで、前向きな気持ちを後押しする活動「部活ヘアサロン」もその一環であり、飯塚高校サッカー部も2024年4月より支援を受けています。

選手たちから香川さんに「聞きたい!」と思って用意していた質問をベースに、マンダムが寄り添ってきた高校生のおしゃれ・身だしなみ、見た目の変化がもたらす心の変化などを紐解いていきます。

参加者プロフィール

座談会冒頭、アイスブレイクとして一人ひとり自己紹介をして、QAコーナー的な時間を設けてお話しした内容です。選手間では「野球一家だったの!?」「水泳やってたの!?」「歴史好きだったの!?」など、思いがけない一面も明らかに。

キャプ:左から高野、杉山、吉田、香川さん

吉田善(3年生)

三重県出身。小学3年生のとき、友人に誘われて参加した地元チームの練習会をきっかけにサッカーを始める。祖父・父・兄・いとこまで野球経験者という野球一家に育ちながらも、初めてじっくりプレーしたサッカーの魅力に強く惹かれ、サッカーの道へ。

ポジションはセンターバック、ボランチも対応可能で、空中戦も得意とする。コミュニケーション力の高さが仲間からも支持され、2024年12月よりキャプテンに就任。憧れの選手は日本代表の吉田麻也選手。

高野真音(2年生)

大分県出身。サッカーを始めたのは4歳の頃。幼い頃からサッカーに親しんできたきょうだいの姿を間近に見て育ち、自身も自然とボールを蹴るように。ポジションはセンターバックで、左利きを生かした左足のキックが得意なプレー。幼い頃は水泳にも取り組んでいて、体力には自信がある。

好きな選手はスペイン代表のセルヒオ・ラモス選手。プレースタイルにも影響を受けながら、自身の持ち味を磨き続けている。

杉山駿起(1年生)

大阪府出身。5歳のときに、姉の友人が通っていたサッカーチームを見学したのをきっかけに、カッコよさに惹かれてサッカーを始める。初めて練習に参加した際「めちゃくちゃ楽しかった!」と感じた体験が、競技を続ける原動力に。ポジションはフォワード。

サッカー以外では日本史が好きで、特に戦国時代に関心がある。好きな選手はブラジル代表として活躍したロベルト・フィルミーノ。この春から寮生活を始め、環境の変化も楽しみながら、サッカーにも生活にも前向きに取り組んでいる。

香川亥一郎さん

株式会社マンダム 執行役員

福岡県出身。高校卒業まで地元・福岡で過ごし、大学進学を機に関西へ。理系のバックグラウンドを持ちながら、学生時代から音楽に親しみ、作曲・映像制作やダンスにも情熱を注ぐなど多才な得意分野を持つ。

長年にわたりマンダムで広告業務を中心に活躍。退社して広告代理店で経験を積んだのちマンダムに復帰し、社外で培った視点や発想力を生かしている。社内に新たな風を吹き込む異色の執行役員。

香川さんに対しては「どうしてマンダムに入社したんですか?」「どうして一回退社したんですか?」など、選手たちから素朴な疑問が飛び出し、和やかなムードでお互いのことを知りながら座談会がスタートしました。

外見を整えることが、前向きに挑戦する意欲につながってほしい

吉田:今回、僕たちの間で香川さんにお聞きしたい質問を話し合って、全員が共通して挙げたのが、部活ヘアサロンやそれに関連する取り組みについてでした。マンダムは部活ヘアサロンなどの活動を通して、高校生たちがどんな影響を受けて、どうなっていく未来を理想としているのか、お伺いしたいです。

マンダムの取り組みについて説明する香川さん

香川さん:吉田さんたちもご存知の通り、僕たちは髪型に焦点を当てた活動を行っています。まず大前提として、髪型は自分らしさを表す手段のひとつ。そう考えて、私たちは一人ひとりの自己表現を応援したいと考えてます。

そして、部活ヘアサロンの対象となる高校生の中には、校則や部活動内のルールに対して、理不尽さや疑問を感じながらも、それを受け入れざるを得ない現状があります。

中には「この状況を変えていきたい」と思っている先生方もいらっしゃいます。私たちはそういった先生方と対話しながら、どうすれば高校生活がよりよくなるのか、一緒に考えて取り組んでいます。

部活ヘアサロンについては、髪を整えることで気持ちが前向きになったり、試合へのモチベーションが高まったという声も多くいただいています。挑戦する気持ちが芽生えるきっかけにもなっているようです。プロのアスリートの中にも、大会や大事な試合の前にヘアスタイリストに整えてもらう選手もいて、それだけ髪型が心の状態に与える影響は大きいのだと実感しています。

私たちとしては、外見を整えるという行為が、皆さんの内面や挑戦する力につながっていく──そのきっかけやサポートができたらと考えています。この中では高野さんが部活ヘアサロン経験者ですよね? そのときに感じたことを聞きたいです。

部活ヘアサロンを経験したことのある高野

高野:入部式前に部活ヘアサロンでMERICAN BARBERSHOPの方に髪を切っていただき、その後にセットもしてもらいました。髪を整えてもらったことで、気分がぐっと高まりました。かなり緊張していたのですが、気持ちが前向きになったおかげで不安が和らいで、入部式に落ち着いて臨むことができました。

吉田:この話に関連するかなと思い、香川さんにお伝えしたいのが、5月に飯塚高校全体で実施した「メイクアップデイ」や「フリーファッションウィーク」というイベントです。生徒会が主体となって、教育目標GLI(Global・Local・Individual)に基づいて、生徒一人ひとりの主体性を育むための取り組みとして行ったものです。

香川さん:そんな特別な機会をつくってくれる飯塚高校、とてもうらやましい! 自分の高校時代を思い出して、心からそう思いました(笑)。そうした場では、自分らしい髪型やスタイルに近づくためのノウハウやテクニックを学べますよね。そのふたつのイベントについて、皆さんが感じたことを話してもらえませんか?

吉田:先ほどのお話にも出ましたが、学校生活では、制服や髪型などに一定の規則がある中で、自分らしさを表現する機会は限られています。そんな中でイベントを楽しんだ生徒たちが「自分の個性を出せた」「心地よかった」と話していたのが印象に残っています。自分らしい髪型や服装には、気持ちを前向きに変える力があるんだなと実感しました。

入学間もない杉山は特別なイベントを楽しんだと話す

杉山:僕は当日、髪を七三に分けてセットしていました。やってみたかった髪型に挑戦できて、本来の自分を表現することができました。自分らしさを思いっきり出せたことがすごく楽しくて、個性も発揮できたと感じています。

高野:髪の毛をセットして登校した日は、普段は面倒に感じる朝の準備も、自分のやりたい髪型ができるという楽しみがあって、ワクワクした気持ちで取り組めました。その点でフリーファッションウィークはとてもよかったです。

香川さん:皆さんが「こうなりたい」という確固としたイメージを持っていることに、まずとても驚きましたし、すごいなと感じました。

僕の時代は、たとえば中学生は全員坊主頭が当たり前で、部活に関係なく学校全体がそういった校則に従っていました。服装(風紀)検査では、先生が指を当てて「この指より髪が長かったらアウト」みたいなルールがあって。皆さんからすると、信じられない話でしょう(笑)。

選手全員:そんな時代が……。(一同ドン引き……)

香川さん:高校になると多少自由にはなりましたが、それでも「誰かの髪型を見て真似してみる」程度で、自分自身のスタイルを持つという発想はなかったように思います。だからこそ、今の高校生が自分のやりたい髪型やスタイルを明確に持っていて、それを表現できているというのは、本当に素敵なことだと感じています。

(後編)特別座談会:「“自分らしさ”は冒険しながら見つけていくもの」吉田善×高野真音×杉山駿起×マンダム 執行役員 香川亥一郎に続きます

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企画・構成/池田園子

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