2025年6月中旬から、飯塚高校には数名の教育実習生が来てくれていました。
その中には、飯塚高校サッカー部のOB(8期生)も含まれていて、3年間サッカーに真剣に取り組んできた彼らが、今度は「教える立場」として母校に戻ってきてくれたことに、サッカー部一同、大きな喜びを感じました。
実習期間中は授業だけでなく、サッカー部の練習にも参加。かつて自分たちが汗を流したグラウンドにOBとして立ち、選手たちに指導する姿が印象的でした。
今回、それぞれからコメントとして寄せてもらいました。一人ひとりの言葉から教えることの難しさや喜び、そして母校、サッカー部への愛情が伝わってきます。

中川知哉OB
「まず、芝生のグラウンド、プロテイン、バナナの支給など、環境がより良い方向に大きく変わっていて驚きました。また、戦うステージが自分たちのときとは数段上がっていて、高い基準でサッカーをし、競い合えているのを見ると、全国の強豪校の仲間入りを果たしているのだと誇らしさと尊敬の念を抱きました。
サッカー中に選手同士で要求をし合っている姿が凄く印象に残りました。どのカテゴリーも高い意識とサッカーに対する熱をもっていて、自分自身も生徒たちから多くのことを学びました」
平井碧維OB
「教育実習を通して久しぶりに母校に戻り、改めて飯塚高校という場所の“熱”を感じています。
サッカー部の練習にも関わらせてもらいましたが、自分たちの頃よりも、いい意味でピリピリとした緊張感があり、後輩たちの真剣なまなざしに刺激を受けました。
また、軽食やプロテイン、トレーニング器具などの環境がしっかり整っていて、進化しているのを実感しました。
グラウンドが人工芝になっているのも衝撃でした。これだったらもっと自主練してたかもしれません(笑)」
別所利樹OB
「実習生として高校に帰ってきて感じでいることは、環境がとても変わっていることです。
たとえば、iPadがひとり1台支給され、わからないことなどがあれば、すぐ調べる習慣をつける環境に変わっていたところがとても関心深かったです。
また、当たり前のことを丁寧に行っている姿もとてもよかったです。
後輩たちと向き合って感じたことは、自分の意見を他者に伝える力がとても身についていたことです。
サッカー部の活動に参加している中で、もっとこうしてほしいなど、積極的に話す選手が増えていたのも印象的でした」
佐藤光清OB
「教育実習で母校・飯塚高校に戻ってきて、まず感じたのは“立場の違い”と“先生という仕事の重み”でした。生徒だった頃には気づかなかった、先生方の思いや工夫に触れ、一つひとつの言動に責任があることを実感しました。生徒とどう向き合うか悩む毎日でしたが、その分、多くの学びがありました。
サッカー部の練習に関わる中では、自分自身の成長を強く感じました。プレーする側から伝える側に立ち、チーム全体を見たり言葉で導いたりすることで、過去の自分と今の自分の違いに気づかされました。
先輩たちから受け取った想いや姿勢を、今度は自分が後輩たちへ繋いでいく。その役割を果たすことの大切さと責任を感じながら、改めて“伝えること”の価値に向き合うことができました」
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短い期間でしたが、教育実習生でありサッカー部OBの皆さんの存在は、選手たちにもたくさんの刺激を与えてくれました。
また、地元が飯塚市の佐藤OBを除き、かつて寮生だった中川(山口)、別所(佐賀)、平井(福岡)の3人のOBはこの期間、選手たちと寮生活も共にし、その中でも大切なアドバイスをたくさんしてくれました。
自らの経験をもとに、現役選手たちと真摯に向き合う姿は、選手たちにとってもよきロールモデルとなったことでしょう。
これから教育の道を志す皆さんが、それぞれの現場で輝き続けてくれることを、飯塚高校サッカー部一同、心より応援しています。またグラウンドに元気な顔を見せに来てくださいね!