
飯塚高校サッカー部では、多くのスポンサー様からご支援いただいており、選手とスポンサー様との交流を深めることを目的に、両者による対談や座談会を実施しています。
今回はスポンサーの1社である「西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)」から、tabiwa by WESTER(以下「tabiwa」)を担当するマーケティング本部 奥紗綾香さんをお招きしました。
サッカー部を代表して登場したのは、サッカーキャプテンの坂本馳空(2年)、運営キャプテンの高野真音(2年)、スポンサー担当チーフの椎原蓮央(2年)の3人です。
tabiwaは、こだわりの企画やおトクな旅行プラン、鉄道・バスが乗り放題になる周遊パス、観光施設やグルメを楽しめるチケットなど、旅をより楽しく、より身近にしてくれる機能が揃ったJR西日本のサービスです。スマートフォンのアプリやWebサイトから、旅の情報収集からチケット購入までを一括して行うことができます。
アプリをダウンロードしておけば、デジタルチケットの購入から利用までがすべてスマホひとつで完結し、旅先での移動や観光をスムーズに楽しめるのも大きな魅力です。
これまで北陸・せとうち・山陰エリアを中心に展開されてきたtabiwaのデジタルチケットをはじめとしたサービスは、2025年12月17日より九州エリアにも拡大。飯塚市を含む福岡県をはじめ、九州各県の魅力をより手軽に体験できる環境が整いました。
選手たちはまだtabiwaを実際に使ったことはありませんが、もし活用するとしたらどんな場面で、どんな旅をしたいのか。座談会 後編では遠征や遠方への移動が日常にあるサッカー部だからこそ見えてくる、移動のあり方について語っていきます。
(前編)特別座談会:「ひとつの応援が、地域を動かす。—飯塚高校サッカー部とtabiwaがつくる新しい流れ」坂本馳空×高野真音×椎原蓮央×JR西日本 奥紗綾香
参加者プロフィール
※プロフィールは前編に掲載しています。
サッカー部の移動事情

奥さん:皆さん、普段の試合や遠征では、移動手段は何が多いんですか? 九州内だとやっぱりバスが中心ですか?
高野:はい。九州内はほとんどバスですね。九州の外、たとえば奥さんの出身地の広島やその周辺の県に行くときもバスです。
奥さん:広島もバスなんですね。東北や関東の遠征はさすがに新幹線ですか?
坂本:それも基本はバスです。静岡で大会があったときも、バスで行きました。
奥さん:えっ、静岡まで……! 驚きました。

坂本:チームでまとまって移動する必要があるので、どうしてもバスが中心になります。大阪で一度休憩を挟んだことはありますけど、静岡までは合計で9時間くらいかかりました。
椎原:去年、埼玉までバスで行ったときは13時間くらいかかったと、坂本から聞きました。
奥さん:それは大変ですね。長時間乗っていると、お尻や腰も痛くなりそうです。
全員:痛いです。
奥さん:ですよね……。じゃあ、そういう長距離移動に備えて、身体をケアするために持っていくものはありますか?
高野:自分はマッサージガンです。移動で固まりやすいところをほぐすために持っていっています。
坂本:自分はアイマスクですね。移動中はできるだけ睡眠に充てて、休息を取るようにしています。
椎原:自分はイヤホンを必ず持っていきます。音楽で気持ちを上げたり、寝るときにも使ったりしています。
遠征バスの中、“整え方”はそれぞれ
奥さん:それぞれ必須アイテムがあるんですね。移動時間はどんなふうに過ごしているんですか?
坂本:自分はどちらかというと、休息をとることが多いです。長時間の移動になるので、できるだけ身体を休める時間として使うようにしています。気分転換にゲームをすることもありますけど、基本は「十分に休む」ですね。
高野:僕は音楽を聴くことが多いです。試合前日には、あらかじめ映画を1本ダウンロードしておいて、イヤホンで観ることもあります。移動の時間を、気持ちを切り替えるためのリラックスタイムとして使っています。
椎原:僕は音楽を聴くのも好きですけど、近くの席の人と話して、ワイワイ過ごすことが多いです。ゲームをしたり、みんなで会話をしたりして、移動そのものを楽しむようにしています。
奥さん:椎原さんの話を聞いていて、とても楽しそうだなと思いました(笑)。移動中の過ごし方って、個性が出ますよね。みんなで盛り上がるのが好きなタイプと、映画を観たり本を読んだり、ひとりで静かに過ごすのが好きなタイプ。だから、どこに座るか、誰の近くに座るかといった配席も、実は結構大事だったりします。
椎原:確かに、過ごし方は選手によって本当にバラバラです。
奥さん:ひとりで静かに過ごしている人に、元気に話しかけてしまって、ちょっと邪険にされてしまった……なんてこと、ありませんか(笑)?

椎原:ありますね(笑)。だから、そのときの雰囲気や相手の様子を見て、空気を読みながら、誰と一緒に座るかを考えるようにしています。
全員:それ、大事だよね(笑)。
遠征の延長線にあった、家族との小さな旅
奥さん:これまでのサッカー人生の中で、遠征の前後に家族と現地で合流して、旅行のように過ごした経験はありますか?
椎原:高校に入る前までは、遠征のあとに家族と合流して、ちょっとした旅行をすることがよくありました。鹿児島に遠征したときは家族で霧島神宮に行ったり、大阪に行ったときはそのまま大阪を観光したりしました。

高野:僕も似たような経験があります。鹿児島に遠征したときは、親が来てくれて一緒に食事をして帰りましたし、大阪遠征のときには父と合流して、そのまま東京に移動して家族旅行をしたこともあります。どちらも小学生のころの話です。
坂本:僕はふたりと違って、遠征のあとに旅行をした経験はほとんどありません。小学校や中学校のころは、チームで行ったらチームでそのまま帰るという方針だったので、現地解散ができなかったんです。いつか時間ができたら、ゆっくり旅をしてみたいなとは思っています。

奥さん:もし近い将来、ご家族や友人などと旅行する機会があったら、ぜひ一度tabiwaを使ってみてほしいなと思っています。
tabiwaは、旅先の情報探しからチケットの購入までを、アプリやWebでまとめて行えるサービスです。電車やバスの周遊パス、観光施設の入場券、グルメとセットになった企画なども、スマホひとつで購入できます。
これまで北陸・せとうち・山陰エリアに展開してきましたが、2025年12月17日からは九州エリアにも拡大しました。飯塚を含む福岡県をはじめ、九州各地の魅力を、デジタルチケットや旅行商品を通してより気軽に楽しめるようになっています。
今後はモデルコースのような形で旅を提案したり、九州エリアの事業者さんたちとも連携しながら、さらに魅力的な企画を増やしていきたいと考えています。tabiwaのデジタルチケットの中で、気になるものがあれば、ぜひ教えてください。
好奇心を刺激する、tabiwaの多彩なデジタルチケット

高野:僕はエヴァンゲリオン30周年記念展「ALL OF EVANGELION」が気になりました。妹がエヴァンゲリオンにハマっていて、夏に帰省したときにその話を聞いたので、「こんなチケットもあるんだ」と思って見ていました。
奥さん:エヴァンゲリオンって、私が大学生のころに流行っていた作品なのに、今の小学生にも人気があると聞いて驚きました。コラボレーションのお話をいただいて、今回デジタルチケットとして展開できるようになったんです。
椎原:僕は広島のチケットが気になりました。一度行ったことがあるんですけど、広島の牡蠣がすごく美味しくて、もう一度行きたいなと思っています。
奥さん:tabiwaの中でせとうちエリアから広島を選んでもらうと、宮島に行ける切符や、広島ワイドパスなど、周遊できるデジタルチケットがたくさん表示されます。電車賃をその都度払うより、こうしたパスを使った方が、かなりおトクに旅ができますよ。

坂本:僕は「tabiwa呉海自カレーきっぷ」が気になりました。辛いもの好きで、カレーをよく食べている父の影響で、僕もカレーが好きになったんです。呉という地域に詳しくないのですが、カレー目的で行ってみたいと思いました。
奥さん:呉はもともと海軍の街で、「海自カレー」と呼ばれるご当地カレーが有名です。横須賀の「海軍カレー」と混同されがちですが、呉は「海自カレー」なんですよ。このきっぷは、広島から呉までの往復乗車券と、現地での食事がセットになっていて、通常よりもおトクに楽しめる内容になっています。ぜひいつか、お父さまとカレー旅をしてみてください。
※ここで紹介しているデジタルチケットやキャンペーン内容は取材当時の情報です。現在はすでに終了している場合がありますので、最新情報はtabiwa公式サイト・アプリにてご確認ください。
tabiwaの企画は、どう生まれるのか

椎原:こういう企画はどんなふうにつくられているんですか。企画ができるまでの流れをお聞きしてみたいです。
奥さん:たとえば現在、tabiwaでは「動け、好奇心。」というキャンペーンを展開しています。旅先での好奇心を刺激するようなコンテンツを集めた企画です。
このキャンペーンは、大阪・関西万博が終わったあとの「人の流れ」をどうつくっていくか、という課題をきっかけに生まれました。万博のような大きなイベントはいつまでも続くものではありません。だからこそ、そこで芽生えた好奇心を一過性のものにせず、それぞれが自分の興味のある場所へと旅に出るきっかけにしたい――そんな想いからスタートした取り組みです。
キャンペーンの中には、人気アニメやキャラクターとコラボした体験、地域の名物や特産品を楽しめるチケット、美術館やイベント、食文化に触れるプログラムなど、刺さる人には刺さる多様な旅の選択肢を詰め込んでいます。先ほど話題に上がったエヴァンゲリオンの企画も、このキャンペーンの一例です。
この「動け、好奇心。」キャンペーンは、JR西日本だけで完結しているものではありません。新聞社やテレビ局など、多くの企業・メディアと連携しながらPRを行い、地域の企業や文化とつながることで、旅の選択肢が広がっていく仕組みをつくっています。
坂本:企画は、外から持ち込まれることもあるんですよね。さきほどのお話を聞いていて、飯塚で活動している会社さんや、僕たちのような学校側からも、「こんな企画があるんですけど」と提案することはできるのかなと思いました。
奥さん:もちろんです。
坂本:実は飯塚高校では、グローバル研究部の生徒たちが2025年に「永楽あんぱん」というオリジナル商品を開発しました。昭和20年創業の地元老舗「永楽ぜんざい」の餡を使い、その味を飯塚市シルバー人材センターの「とまり木」さんが受け継いでいます。さらに、パン生地は「メゾンカイザー天神店」さんに提供していただきました。
【関連記事】飯塚高校が大阪・関西万博に出展【産官学民連携「永楽あんぱん」プロジェクト】
奥さん:産官学民連携のプロジェクトですね。
坂本:永楽あんぱんは2025年8月、万博のフランス館に出店したこともニュースになりました。こうした学校発・地域発の取り組みを切り口に、JR西日本さんに企画を持ち込むことも、将来的にはできたらいいなと思っています。
奥さん:とても面白いと思います。地域や学校の取り組みが、鉄道会社の企画とつながっていく。そうやってさまざまな場所からアイデアが集まってくることこそが、一番ワクワクする形だと感じています。
座談会振り返り

坂本:今日、奥さんのお話を聞いて、「自分たちの考えを客観的に見て、そこから課題を見つけ、解決につなげていく」という姿勢がとても印象に残りました。ちょうど先週、チームの幹部で集まり、「目標を達成するために、これからどんな行動をしていくべきか」を話し合っていたところだったので、サッカーと観光は一見関係がないようで、実は同じように「成長していくための考え方」が大切なんだと気づかされました。飯塚高校サッカー部も、tabiwaさんも、これからさらに成長していけたらいいなと思います。
高野:先ほどお話しした商店街での街なか学園祭のこともそうですが、サッカーと観光、そして鉄道会社であるJR西日本さんは、一見つながりがないように見えて、「地域を元気にしたい」という想いが共通しているんだと感じました。やっていることは違っても、大切にしていることは同じなんだと分かって、とても面白い時間でした。個人的には、いつか遠征先でtabiwaさんのクーポンを使って、みんなでご飯を食べられたらいいなと思っています。
椎原:飯塚高校サッカー部が、サッカーを通して飯塚の町を盛り上げようとしているのと同じように、tabiwaさんもサービスを通して、西日本エリアを盛り上げようとしていることを知ることができ、とても良かったです。これから関西方面へ旅行に行く機会があれば、tabiwaさんのサービスを使ってみたいと思います。今日は飯塚高校までお越しいただいて、特別な機会をいただき、本当にありがとうございました。
奥さん:皆さんのお話を聞いていて、本当に驚くことばかりでした。あまりにも一人ひとりがしっかりと考えを持って話してくれるので、自分が高校生だった頃のことを思い出して、少し恥ずかしくなるくらいでした。
サッカーを通して「考える力」や「対話する力」、そして「人と向き合う力」を自然と身につけてこられた結果なのだろうと感じ入りました。
企業スポンサーとして、普段はどうしても契約書や資料と向き合う時間が中心になります。ネット上の写真や情報から皆さんの姿を想像することはできても、実際にこうしてお話ししてみて、「こんな人柄なんだな」「こんな思いでサッカーに向き合っているんだな」と体感できたことは、私にとって本当に貴重な経験でした。
それぞれが大きなチームの中で、立場や役割に向き合いながら、それでもサッカーを好きでい続けている――その姿勢そのものが、本当に素晴らしいと思います。そんな皆さんをスポンサーとして応援できることを、私たちもとても幸せに感じています。こちらこそ、今日はありがとうございました。
企画・構成/池田園子